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会社の制度を利用して防災士資格をとってみた〜取得方法や流れなど徹底解説!〜

みなさん「防災士」という資格をご存知でしょうか。
スペクティには「防災士資格取得支援制度」があります。

防災・危機管理に精通した人材を育成し、自社のサービスの質を向上することに加え、現場対応力を持ったメンバーを増やして一人でも多くの命が助かる世界を目指していこうと、2022年9月に創設されました。

今回はこの制度を利用して、防災士となったメンバーが、道のりや試験の流れについてのレポートをお届けします!

【レポートする人】

平川 沙英(ひらかわさえ)
マーケティングユニット ソーシャルエンゲージメントチーム
広報マネージャー
NHK福島放送局、テレビ埼玉にて5年間アナウンサーとして働いたあと、2022年4月スペクティにジョイン。過去の被災経験や東日本大震災への取材を通し防災や危機管理に興味を持つ。

防災士について

まずは、防災士という資格についてご説明します。
防災士とは、社会のさまざまな場で減災と社会の防災力向上のための活動が期待され、かつ、そのために十分な意識・知識・技能を有するものとして、NPO法人日本防災士機構に認定された人が取得できる資格です。

国家資格ではありませんが、企業の防災担当者や市区町村の職員が防災の知識を深めるために取得するケースも多くあり、2023年3月末時点で、253,662人の防災士が活躍しています。
年齢・性別・学歴などの制限はなく、誰でも取得することができます。

災害大国である日本において、日常からの防災対策は欠かせません。防災士研修講座では、家庭や地域の防災に加え、地学やBCP、過去の災害の教訓、ボランティア活動についてなど幅広く学ぶことができます。

資格取得までの流れ

さて、防災士の概要をつかんだところで、ここからは取得までの流れを具体的にご説明します!

①申し込み

まずは、日本防災士機構が認証した研修機関が実施する「防災士養成研修講座」に申し込みます。
私は防災士研修センターにて申し込みました。(http://www.bousaishi.net/
費用は防災士研修センターで受講した場合、すべて合わせて6万円ほど。(学割などもあります!)
スペクティは制度により、この研修費用を全額支援しています!

②自宅学習

申し込み&料金の支払いが完了すると、下記のようなテキストや履修確認レポートが届きます。

[主な送付物]
・受験票
・案内
・防災士教本(およそ400ページの大ボリューム!)
・試験対策ブック(模擬試験2回分)
・履修確認レポート

※履修確認レポートは、会場研修までに事前に仕上げなくてはいけません!内容は、教本から一部の言葉を抜粋して答えを記載していくタイプのものですが、結構ボリュームがあるので、届き次第早めに取り掛かることをおすすめします!!!(これ大事)

そのほか、時間のあるときに教本や試験対策ブックも読み込んでおきましょう。

③会場研修&資格取得試験

いよいよ会場での研修と試験です。申し込んだ会場にて2日間みっちり救急救命講習や座学形式による講義、ワークショップを受け、2日目の最後に試験が行われます。
※服装の指定はありませんが救急救命講習がある&数時間座りっぱなしなので、ある程度動きやすく楽な服装をおすすめします!(私はすごく腰と足が痛かったのでクッションを持っていけばよかった・・・と後悔。笑)

・講義について

気象予報士の方や大学教授の方が「気象災害」や「地震・津波のメカニズム」、「情報の活用と発信について」など、さまざまな角度から講義を行います。個人ワークでは、ハザードマップを見ながら被害を想定したり、避難計画を立てたりもしました。
※この講義は試験対策用のものではありません!講義を受ける前に試験対策をしっかりと行っておきましょう。

・救急救命講習について

私が行った会場ではこのようなキットが一人ひとり配られ、何度も反復して心臓マッサージや声掛けの練習を行いました。この講習を受けると、資格取得に必要な「救急救命講習」の修了証がもらえます。

※プログラムに組み込まれていない場合は、個人で全国の自治体、地域消防署、日本赤十字社等の公的機関、またはそれに準ずる団体が主催する「救急救命講習」を受ける必要があります。

・試験について

問題は全部で30問(3択形式)で、うち8割(24問)以上正解した人が合格となります。会場にもよるかと思いますが、私の場合は問題をとき終えた人から退出してもよい形式でした。試験時間は1時間設けられていますが20分ほどで終了。内容については、きちんと教本やレポートで勉強しておけば難しくないと感じました。

④認証登録申請について

防災士になるには、試験合格後、日本防災士機構への認証登録申請が必要となります。後日申請もできますが、顔写真など必要書類を持参すれば当日研修会場にて申請書類の提出が可能です。
手間も特にありませんので、会場で提出できるようであればしてしまうことをおすすめします!

⑤合格通知・認証状について

試験から10日ほどで合格通知が、2ヶ月後くらいには防災士証や認証状が届きました!

感想

いかがでしたでしょうか。
そもそも私が防災に興味を持ったのは、台風で自宅が浸水し、命は助かりましたが大事なものを失った経験からでした。「もっと早く備えておけば」「あの時こうしておけば」と数年経った今も時々思い出しては後悔しています。そんな思いから受けた防災士資格でしたが、率直に、受けてよかったです。

まずは、講義や教本の内容が想像以上に濃くて、驚きました。私はメディアでアナウンサーとして災害報道にも携わってきたので人並みに防災への知識はあると思っていましたが、それでも知らないことや気付きがたくさんありました!

そして、身を持って感じたのが、この資格は試験に合格してからが本番だということ。しっかりと学んだ内容を活かしていかないと意味がありません!有事の際に落ち着いて対応できるよう、普段から私も防災への意識を高めていきたいと思います。

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