Developer eXperience Day 2024に参加しました(2024/7/16-17開催)
こんにちは、エンジニアチームの大野です。
2024年7月16日-17日に開催されたDeveloper eXperience Day 2024の参加レポートです。
Developer eXperience Day 2024とは
本イベントは日本CTO協会が主催するイベントです。
オフライン・オンラインのハイブリッド開催で、オフラインは浅草橋ヒューリックホールにて開催されました。
今回のテーマは下記です。
基調講演として、今回は元ヤフー株式会社の会長、現東京都副知事の宮坂学さん、脳科学者の茂木健一郎さん、 直前に急遽決まった特別招待講演として、先日都知事選で注目を集めた安野貴博さん、 さらに、有名企業のCTOの方々がお話くださるという、魅力的なセッションが盛りだくさんで、とても楽しみにしていました。
各セッションの感想
ここから印象的だったセッションについて簡単に感想を述べていきます。
[基調講演]日本の未来を支える力とは?デジタル化と開発者の挑戦
東京都副知事の宮坂学さん、日本CTO協会理事の藤本真樹さんのセッションです。
デジタル競争力ランキングで日本は過去最低を更新したけれども、日本は取り組んでいけばまだまだやっていけるぞ、という副知事の前向きさにとても気持ちが高揚しました。
日本のGDPの3割がパブリックセクターなのに、公共のデジタル業界で働いている人はまだまだ少ない。そういった環境の中でも宮坂さんはGovTech東京を立ち上げていて、有言実行な力強さを感じました。
行政とDXはまだまだ遠いと思っていましたが、日本の明るい未来に期待を持つことができるセッションでした。
[Workshop]強いテック組織をつくるために。採用ブランディング戦略をつくれるCTOになるワークショップ
株式会社トラックレコード代表取締役の野崎耕司さん、株式会社ログラスCTOの坂本龍太さんのワークショップセッションでした。 トラックレコード社の採用ブランディングのフレームワークは非常に参考になりました。私たちが採用を考える上で、頭の中で考え、暗黙知になっているものを形式知として綺麗にまとめてくれたような感覚でした。ワークショップでフレームワークを使って考えることにチャレンジさせていただきましたが、採用を考える上でとても有効なツールだと思いました。
また、ログラス社が創業期から未来を描きつつ少しずつ実現してきた過程は素晴らしいと感じました。
[特別招待講演]チーム安野が目指すデジタル民主主義
先日、東京都知事選に立候補された安野貴博さんのセッションです。 発表の詳細については安野さん自身がnoteに似た内容を公開しているので、ご興味のある方はご覧ください。
政治や選挙を技術でアップデートしたいという安野さんの熱い想いが伝わってくるセッションでした。
[基調講演]脳力とAIのアライメント
脳科学者の茂木健一郎さんのセッションです。 私たち人間がAIとどのように向き合っていくか、というお話をユーモアを交えつつお話しいただきました。
印象的だったのは、「人間は人間にしか興味がない」という言葉でした。将棋の強いAI同士の戦いに人間が興味を持たないが、藤井聡太さんの活躍には皆興味を持ちます。AI時代に私たちが存在する社会的意義を見出す上でこの言葉に重要な示唆があるように思いました。
アバターと次世代技術が創る新しい未来社会
大阪大学の教授であり、AVITA株式会社代表取締役の石黒浩さんのセッションです。
アバターのお話の中でとても印象的だったのは、ダイバーシティ&インクルージョンの実現が可能、というお話でした。例えば、対人関係に苦手意識がある人が活躍したり、高齢者が移動することなく子供の教育などの労働力として働くことができたりします。単にエンターテインメントとしてのビジネスだけでなく、新しいアバターの活路が見出せるとより良い社会につながると思いました。
まとめ:参加した全体の感想
この数年間、生成AIの登場でエンジニアのあり方に大きな変化が生じていると思います。
しかし、今回、安野さんや茂木さん、石黒さんのセッションを聞き、生成AIは私たちエンジニアを脅かすのではなく、ビジネスや私たちの「開発者体験」を無限に広げる役割を果たしてくれているように感じました。生成AIと共にある未来の見え方が大きく変化したように思います。
改めまして、普段CTOを担っていてお忙しいだろう日本CTO協会の皆様がこのような場を作ってくださったことにとても感謝しております。
本当にありがとうございました。
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次回もお楽しみに!