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ロゴのリブランディングと世界進出にかけた思い〜防災・危機管理の新たなステージへ〜

Specteeは2024年10月1日にコーポレートロゴを刷新しました!

新ロゴ

Specteeという社名になってからは、初めてのロゴリニューアル
これまでの赤を基調としたものからガラッとイメージが変わり、未知への可能性や挑戦、そして世界を切り拓くイメージで使われる「青」を基調としたものに生まれ変わりました!

Specteeのミッションである「"危機"を可視化」することを視覚的に表現し、より多くの人々に理解され、信頼されるブランドの象徴となることを目指しています。

今回は、制作を担当したSpecteeのデザインチームにインタビュー!
すべて内製で行ったロゴマークのリニューアルプロジェクトについて、道のりやこだわり、ボツ案まで裏側を全部お見せします!

【話を聞いた人】

写真右から劉、王、佐藤

・劉 群(りゅう・ぐん)
中国出身。九州大学卒業後、2021年にSpecteeに入社。デザインチームで主に『Spectee SCR』のプロダクトデザインを担当している。

・佐藤 亜美(さとう・あみ)
東京都出身。金融業界でデザイナーを務めたあと、2022年にSpecteeに入社。デザインチームで主に『Spectee Pro』のプロダクトデザインを担当している。

・王 亞菲(おう・あひ)
中国出身。多摩美術大学・大学院で情報デザインを専攻しながらSpecteeでの学生インターンを経て、2023年に新卒で入社。デザインチームで主に『Spectee Pro』のプロダクトデザインを担当している。


"ロゴ刷新は新たなステージへの一歩"

Q.ロゴ刷新の背景を教えて下さい

-佐藤
 これまでのロゴは、サービス開始当初、主なお客様が報道機関であったことから、ブレイキング・ニュースを連想させる「赤」を採用していました。  
 その後、Specteeは災害情報をリアルタイムに可視化・予測するクラウド型SaaSとして、国内の自治体や報道機関だけでなく、企業のBCPやサプライチェーンリスク管理など、危機管理分野で急速にシェアを拡大してきました。さらに、これまで培った信頼と実績をもとに、東南アジアを中心に世界展開も強力に推進しています。
  こうした成長と変革を反映し、Specteeは次なるステージへと進化するため、ロゴを刷新したいと経営陣から話があったのがはじまりです。

-劉
 私たちデザインチームのメンバーがSpecteeに入社したときにはすでにロゴがあったのですが、お客様の幅が広がり、プロダクトのデザインを考えるうえで使いづらいと感じる点もありました。

-王
 最初にロゴを刷新するという話を聞いたときは、初めての経験なので不安もありましたが、「変わるんだ!」という嬉しさとワクワクも大きかったですね。

"事例を参考にした実際の制作プロセス"

Q.デザインの作成はどのように進めていったのでしょうか?

-佐藤
 最初は外部の事例を参考にしようと、それぞれで書籍やそれこそnoteなどの記事も参考に探すことからはじめました。そこから社内で経営陣も含めて、色やテーマなどのおおまかな方向性を合わせた上で実際のデザインを考えていった形です。

①紙に思いついたものを書いてみる
まずは、旧ロゴを見ながら方向性を合わせたうえで、会議室に集まって紙にペンで案を書いてみました。各自で自由な発想を持ち寄ることを意識しました。

②デザインツールで整理
紙で出し合った案の中から良さげなものをピックアップして、デザインツールに落とし込み形にしていきます。

実際に作成したものの、採用されなかった案も見せてもらいました!

③役員を含めた会議で意見を聞く
いくつかの案を上長や役員も含めた会議で見せてコメントをもらい、その中のひとつが今回の新ロゴの元になりました。

④ブラッシュアップ
フォントや色味、細かい角度や配置などをブラッシュアップしていきます。また、同時にプロダクトに使用するアイコンなども作成しました。

"地平線や角度を用いてミッションを体現"

Q.新しいロゴのポイントを教えてください!

-佐藤
 下の地平線をイメージしたラインは一番の特徴でもありますし、チームでも角度などの微調整を重ねました。
 また、⾓度は51.6度で、国際宇宙ステーションの軌道傾斜⾓に設定し、Specteeが世界中のリスクデータを可視化し、未知の未来に向けて新しい道を切り拓くという強い意志が込められています。

 私たち自身はセールスの方たちと違ってお客様と直接話してアピールする機会があまりないんですけど、ロゴだったら多くの方の目に付くものなので、そこでSpecteeの「"危機"を可視化する」というミッションがデザインチームとして広められたらと思って作りました。

ロゴのポイント

-劉
 あとはフォントの部分も、グローバル的に見て好まれるフォントを探しました。海外展開に向けて、国内だけでなく、海外でも使われていて馴染みのあるようなものを使用したのもポイントです。

Q.一番苦労した点はどこですか?

-劉
 サービス名と組み合わせる時や、アプリのアイコンをどう作るかなど応用部分を考えるのに一番悩みましたね。

-佐藤
 ロゴができて、その後のプロダクトのロゴに反映させる時に、どこまで特徴を取り入れるかなどが大変でしたね。何度も作ってみては、経営陣の反応がいまいちだったりして、もう一回考え直したり・・・。確かに、そこが一番時間がかかったかもしれないです。

"多業種のお客様に受け入れられるデザインに"

Q.デザインチームのみなさんが普段のお仕事をする上で大切にしていることはありますか?

-劉
 まずは、統一感ですね。Specteeのサービスはいろいろな機能があるので、できるだけ共通の操作や似たような体験で各画面を使ってもらいたいと思っています。toB向けのサービスで、使用している方々も業務内容が複雑なので、実は結構いろんな機能やカスタマイズがあるんですよね。そういう意味で、機能としては出来るだけ要望に応えつつ、デザインの視点としてはそれをパっと見てわかりやすく表現することを心がけています。

-王
 私が担当している『Spectee Pro』はβ版から数えると10年ほど前から作り上げたものなので、機能が多く追加されていています。まずはその機能を理解することが一番大切だと感じています。また、『Spectee Pro』を使っているお客様は自治体や民間企業、報道機関など業種も違うので、それぞれの要望に応えつつ分かりやすいデザインを考えるのも苦労する点ではありますが、重要なポイントですね。

-佐藤
 劉さんから統一感のお話もありましたが、今提供している『Spectee Pro』と『Spectee SCR』は、全くデザインが一緒というわけではないのですが、デザインの基礎になるところは"Specteeらしさ"を出してきていけたらいいなと思いながら作っています。コンポーネントやアクションを揃えて、ユーザーの体験ができるだけバラバラにならないようにというのは意識しているところです。

"デザイン視点でSpecteeを社外にアピールしたい"

Q.最後に今後の目標を教えてください

-佐藤
 今まさにデザインシステムを構築しているところです。これまでデザインチーム内では運用していたのですが、直近の目標としては、それを他のチームにもどんどん広げていけたらいいなと思っています!

-王
 『Spectee Pro』のグローバル版のリリースを秋に控えているので、それに向けて、グローバルな視点で使いやすい画面を作ってクオリティを向上させ、売上に貢献していきたいですね。これから先も世界を視野に、よりわかりやすく、使いやすいデザインにしていきたいです。

-劉
 デザインシステムの構築を進めたいというのと、社内やチーム内での知識の共有だけではなく、社外にも積極的に発信していきたいと思っています。SaaS業界では、デザイン系のイベントも多く、それこそnoteやcocodaで発信している企業も多いです。中でも私たちが取り組んでいる防災領域はニッチな領域で外の人から見ても面白いはずだと思っています。自分たちの考えや活動を記録するとともに、外にも積極的にデザイン視点でSpecteeをアピールしていきたいなと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の記事もお楽しみに!

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